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山本太郎は民主主義の敵です

10月31日、赤坂の園遊会で山本太郎参議院議員が天皇陛下に手紙を渡すという事件を起こしました。
内容は原発や法案関連の情報(本人談)で、カメラに映る場所に割り込んで(報道)渡したのですから、完全に政治パフォーマンスです。
11月5日に国会で初の質疑に立つ前宣伝だと思われます。

この行為は「天皇の政治利用だ」と国中から批判されました。

宮内庁は天皇から預かった手紙を「私信」として扱い「園遊会に相応しくない行為」として天皇にはあげていないと発表しました。一部にはこれをもって「政治利用でない」と擁護する声もありますが、一官庁が国会議員の行為をどうこう言えるわけがありません。
当然収まらぬ国民は山本を批判します。
それに対し山本を擁護する声もネットを中心にあがっています。
「請願は認められている」との主張は「天皇への請願は内閣へ行う」という請願法に反してます。(罰則はない)
法律を定める国会議員が法律を破るのはどうなんでしょう?
だのに擁護者たちは崇拝のごとく山本太郎を擁護します。

具体的にはこちらです。

天皇手紙騒動…英国、米国も山本太郎議員を支持賞賛!

http://togetter.com/li/588982

海外でこの事件に興味を持つのは「原発反対派が大半である」ことは容易に想像が付きます。
偏った母集団から選り抜いた意見なわけです。
「インターネットの利用率は100%(ネット調査)」と同じです。
抽出された外国人と、その発言に喜ぶ日本人とに共通していることは「日本国憲法を知らない」ことです。

日本は立憲君主国で、まず憲法ありきです。
憲法によって国民の権利も天皇の位置づけも決められております。
つまり日本にとり物事の正当性は憲法によっているのです。

憲法では日本の主権者は国民と規定されており天皇ではありません。(主権在民)

では天皇とは何かというと憲法で次のように定めてあります。

第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
第二条  皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。
第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

いわゆる「象徴天皇」です。
天皇は国民には該当せず、政治的力もありませんし、政治的な活動をしてはいけません。
そのため天皇を政治利用することは憲法に反するのです。

では政治的に力のない天皇の政治利用とはどういうことでしょう?
それは天皇の持つ権威で、自分の政治主張に正当性を持たせることです。

◎幕末、開国を掲げる徳川幕府に対して薩長は天皇を利用してクーデターを起こします。(尊皇攘夷)

◎昭和時代、政府に不満を持った青年将校がクーデターを起こし、民主主義を廃して天皇親政にしようとしました。(226事件)

◎昭和初期、主戦派の軍部は天皇の「統帥権」を盾に内閣を機能不全に陥らせ、対米開戦を強行させました。

このようなことから天皇の政治利用は戦後最大のタブーだったのです
それをやったから批判されたのに、山本太郎はこう反論しました。

「主権回復の日に天皇陛下や皇室の方が列席され天皇陛下バンザイと言った行為、 

五輪招致で皇室の方々に出席していただいたの政治利用にあたるんじゃないか」

最初に「も」と、自ら「政治利用」を認めておりますね。
語るに落ちるとはこのことです。
彼は「内閣がやったから自分もいい」と主張していますが、これは間違っています。
憲法第三条で「天皇の国事行為は内閣が責任を負う」とあるからです。
この国事行為も憲法で定められています。

第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
 国会を召集すること。
 衆議院を解散すること。
 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
 栄典を授与すること。
 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
 外国の大使及び公使を接受すること。
 儀式を行ふこと。

主権回復の日の式典は儀式ですから十項に該当します。
つまり憲法に則した行動でまったく問題ではないのです。
ちなみに朝日新聞も山本と同じ主張を小林正弥千葉大教授に語らせています。つまり朝日新聞も憲法を理解していないのです。

オリンピック招致は主体が五輪招致委員会であって、内閣ではありません。
オリンピックはスポーツの祭典で政治ではありません。
皇族は天皇ではありません。

どこが「天皇の政治利用」なのでしょう?

つまり山本の反論は無知から来る的外れであり、自ら「も」と政治利用を認めた墓穴掘りです。

11月8日参議院で山本に対して「厳重注意」と「以後皇室行事への参加は認めない」という処分を決定しました。
共産党が懲罰に反対したがため、非常に軽い沙汰で終わったのです。
その後の記者会見で山本太郎はこう言いました。

「何より自分自身の思慮深さが足りなかったという一言に尽きる。一番猛省すべきは陛下と皇后陛下の御宸襟(しんきん=心)を悩ましてしまったということだ」

自分が「思慮深い」という認識に呆れますが、結局彼は陛下に対しての非礼のみの謝罪で、天皇を政治利用したことによる国民への背信行為に関しては何も言及しておりません。
さらに山本太郎は皇居の二重橋にてお詫びをしている旨発言。

「今後も時間があればうかがいたい」。具体的なおわびの方法については「ご想像にお任せします」とした。

これを聞いた週刊誌記者が皇居で山本太郎に話しかけました。そのときの顛末がこれです。

山本太郎が支援者とともに週刊誌記者を恫喝

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22243923?ref=search_key_video

これ、山本太郎と一緒にいて「書いたらどこまでも追い詰めるからな」と恫喝をした横川圭希が自ら「みんなに判断してもらおうよ、晒して」とアップした動画です。
当然批判が殺到したので自ら削除依頼をしましたが、既に保存されておりました。
横川圭希なる人物は沖縄でも山本太郎と行動を共にしています。

沖縄 警察VS斎藤まさし&横川圭希 この後どうなってしまうのか

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22019036

さて、このネット炎上の最中の11月13日、参議院議員会館の山本太郎宛に刃物入りの封筒が郵送されました。
差出人は日本民族独立解放戦線総裁、封筒に「刺殺団を派遣する」と書かれてありました。
いわゆる脅迫状ですね。
擁護者が「右翼の犯行」と根拠無く決めつける一方、多くのネットユーザーは「自作自演」と冷笑しました。
宮内庁は定例記者会見で事件について「新聞記事を読んだ天皇陛下が心配をされている」と発表。
これを見た擁護者はこうです。

手紙騒動、天皇も山本氏を支持表明!山本太郎議員を心配される天皇陛下にネットでも感動の嵐!

http://togetter.com/li/590262

天皇陛下が心配をされている→天皇陛下が山本太郎を支持

どんな思考回路でしょうか?
心配されたことは「事件が起きないか」かもしれないのに、です。
勝手に天皇陛下の心を妄想して自分たちの有利に捏造しています。
酷いのはこれ。

おくあき まさお@tuigeki

1114

ほら見ろ、天皇陛下は山本太郎が好きなんだよ。手紙だって読んでいるはず。安倍政権の右翼化にも内心はご立腹。その不快感もあってのことだろう。
@yamamototaro0 を批判することは天皇に楯突くこと。
@yamamototaro0 は山本太郎のツイッターのアカウント)

天皇の威光を傘に批判を封じようとしています。
まさに天皇の政治利用ですね。
天皇の政治利用について毎日新聞はこう沈静化を図っています。

ノンフィクション作家の保阪正康さんは「山本氏の行動は国会議員の資質に欠けるが、政治利用というのは一定勢力による行為を言い、今回は違う」と指摘。

確かに山本太郎は一人ですし、国会の最終決定は多数決です。
どうあがいても山本太郎は自分の思うように政治ができません。
でも天皇陛下が味方したら?
擁護者の脳内では既に「天皇は山本太郎に味方した」となっています。
多数決で負けても天皇さえ味方にすれば自分たちの思う政治ができる、という訳です。
天皇の政治利用の例で挙げた行為をやったのは、どれも非主流派です。
勢力に劣る側が形勢逆転で担ぎ上げるのが天皇なのです。
民主主義のルールを天皇を政治利用して破る者が出るから、憲法で禁じているのです。
政権を持っている者なら天皇を利用しなくても民主主義のルールに則って国を動かせます。
逆に憲法の定める国事行為に天皇が来ることを「政治利用だ」と批判することは、天皇を使って政権を批判しているわけですから「天皇の政治利用」となるわけです。
普段「護憲」を主張する方々は存外「憲法を知らない」ので失笑しましたよ。

まだ「自民党が」と思う人へ。
自民党は政党でしかなく、国家機関ではありません。
天皇の国事行為に責任を負うのは内閣(行政)です。
そして内閣は国会(立法)で選出されます。

第四十一条  国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

国会議員は国民の代表であり、国会の決定こそが国民の意思「民意」なのです。
民意に従うことが民主主義の原則です。
たとえ自分が応援していない政権であってもです。
自分は2009年の衆院選前から「民主党には政権担当能力がない」と批判していましたが、民主党が政権を取った以後はその政策に従いました。不本意ですが、それが民意だからです。
批判はしましたよ。それは言論の範疇ですから。

山本太郎やその支持者たちは民意に背き、天皇を政治利用することで国民主権の民主主義を否定したのです。
目的が正しいのだからいいじゃないか」と。
しかし憲法によりその主張は認められません。

第十四条  すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

「何が正しいか」は信条であり、それが自分と違うからと扱いを変えることは差別です。
つまり山本太郎がやったことを認めるなら、別の国会議員が「原発即稼働が必要な理由」を天皇に「私信」として渡すことも認めねばなりません。
山本太郎の擁護者は認めるのですか?
権利とは、自分とは正反対の正義を持つ者に対しても認めて初めて成立します。
自分たちに有利な場合だけ主張するのは権利ではなく我が儘です。

山本太郎と左翼テロリスト中核派とが繋がっていることは、震災復興を妨害した一派の動きでこのブログでも取り上げました。
その山本太郎が天皇を政治利用、これは恐ろしいことです。

山本太郎とその仲間は、民主主義の敵です。

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