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化学物質過敏症は実験室では検証できない

医者でもなければ化学の専門家ではない、一人の患者でしかない自分の私見です。

でも患者でしか分からないことをまとめました。


院卒後に配属された新築社屋で五月頃から咳がとまらず、家に帰ると寝込む毎日でした。

医者は「感染症でもない。健康だ」と言います。

新入社員だったので社会人となったストレスと思っておりました。

夏になると咳は止まり、その後は普通に勤務を続けられました。

数年後、工事現場で監督業務をするようになると今度は原因不明の悪寒に襲われたのです。

夏でも震えが止まらず、汗を流しながら振るえていたのです。

内科的には問題ないため、精神科を受診したところ「鬱病」と診断されました。

工事が終わると症状は治まりました。

だからなおさらストレスが原因だと思ったものです。

その後出先事務所に転勤、三年後に突然めまいや頭痛が起きました。

仕事に慣れストレスが減ったにも関わらず急激な体調悪化、しかも職場でしか症状は出ません。

丁度そのとき、職場の建物は外壁塗装をしていたのです。

それで溶剤が悪いと思い、化学物質を生活空間から減らすようにすると体調は上向くようになりました。

その頃です。化学物質過敏症という言葉を知ったのは。

北里研究所病院で検査したところ、化学物質による中枢神経・自律神経の機能障害と診断されました。

当時はまだ化学物質過敏症は病気として認められていなかったのです。

中枢神経、つまり脳の機能障害ですからそれだけを取りだすとストレスによる障害と区別が付きません。

精神科では問診だけで診断します。

だから鬱病と誤診されたのです。

振り返れば新築ビルは建材に含まれる化学物質が充満していました。

工事現場では日常的に塗装が行われていました。

今までの体調不良はすべて、身の回りの化学物質濃度があがったときに起きていました。


注意点として、新建材から揮発する成分と、塗料の溶剤とでは成分が違うことです。

化学物質過敏症は英語ではMultiple Chemical Sensitivity(多種化学物質過敏状態)と名付けられており、多種多様な化学物質に反応することが特徴です。

特定の物質が原因となるアレルギーや中毒とは違う、体内に入る化学物質全体の負荷総量で決まるのです。

強い毒性の物質なら少量、弱い毒性の物質でも総量が多ければ体が拒絶反応を起こします。


さて、表題の実験室です。

実験とは限定された条件で行うものです。

特定の物質の毒性を検査するには、他の物質の影響がないように、単独で実験を行うことが常識です。

しかし化学物質過敏症は他の物質も含めた全体の負荷で発症します。

単独では大丈夫でも他の物質の負荷との総和で体調を悪化させるのです。

多くの化学製品は単独実験の結果から安全とされています。

ですが実際に使用される場合は、他の化学物質もある環境です。

単独での安全を信じ込み、他の製品と一緒に使っていて本当に安全だと思えますか?


化学物質過敏症は心因性ではありません。

たとえば都心では耐えられないトイレの芳香剤でも、山奥の温泉宿のトイレにあると平気なのです。

つまり脳が「有害だ」と認識している物質であっても、拒絶反応は起きません。

水道の消毒に使われる塩素ですが、これも塩素イオン単独だと同じく大丈夫です。

プールに行くたび咳き込むのに、塩素イオンを含んだ酸性水でうがいしてもむせたりしません。

匂いはまったく同じでも、体内に入る毒物が限界量にならなければ症状は出ないのです。

逆に無臭でも症状が出ることはよくあります。

冬場に多い現象ですが、駅などで突然目眩がすることがあります。

周囲を見回すと、たいていコート姿の女性がいます。

恐らく防虫剤で中枢神経が機能障害を起こしているのでしょう。

つまり自覚症状がなくても化学物質過敏症は起きるのです。


今も屋外にいると咳が出ます。

青梅市内でも空気が汚染されているのです。

冬から春にかけて毎年繰り返しています。

今年になってようやくマスコミが報じました。

中国からのPM2.5です。

昔から雨を酸性にするほど大量の化学物質が大陸から季節風に乗ってきています。

中国由来の化学物質が日常生活の化学物質に上乗せされる今の時期、体調管理は極めて困難となります。


技術屋なら常識ですが、実験室での結果は現場ではほとんど役に立ちません。

前述したとおり実験室では限定的な条件ででしか成立しない事象しか扱わないからです

実社会では多種多様な化学物質が存在しており、全てが肉体に作用しているわけです。

他の化学物質の影響を排した実験室での結果など、現実の化学物質過敏症には当てはまりません。

今、多くの人たちが鬱病に悩まされています。

職場では体調が悪いのに家に帰ると元気になる。

なまけ病と陰口を叩かれますが、原因は職場の空気が化学物質に汚染されているからではないでしょうか?

印刷物から発するトルエン、床がリノリウムならワックス、絨毯なら消毒薬などが原因となります。

シックビルシンドローム、自分が新入社員だった頃の症状が全国で発生しているのかもしれません。

事実新宿にある本社屋に入ると中の空気が重く感じるほど化学物質が充満しています。

心因性とされた多くの疾患の原因が化学物質である可能性は極めて高いと思われます。

僕自身が鬱病と誤診された化学物質過敏症患者です。

もし鬱病で悩んでいる人がいたら、化学物質の使用を止めてはどうでしょうか>?

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