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化学物質過敏症に関する誤解

化学物質過敏症は「ごく僅かな化学物質で起こる体調不良」との認識が一般です。

でも重症者ならともかく、僕のような軽症者は「ごく僅か」なら耐えられます。

でも「ごく僅かで体調不良になる」と思っている患者が大半だと思います。

僕も前は同じ誤解をしていました。

化学物質過敏症は「特定の物質により引き起こされる症状」ではなく「不特定多数の物質が全体の許容限界を超したことにより引き起こされる症状」なのです。


順を追って説明します。

僕はトイレの芳香剤で呼吸困難になります。

ところが、同じ製品でも置かれた環境によってはなんの症状も起こさないことがあるのです。

それは山奥の温泉宿のトイレでした。

都内では耐えられない芳香剤が置いてあり、臭いを嗅いだにも関わらず、体が拒絶反応を起こしませんでした。

心因性や嗅覚過敏ではこの現象は説明できません。

芳香剤から発する化学物質の種類も量も同じなのに、何が違うのでしょうか?

それは他の化学物質の総量です。

都内、それも都心部と山奥とでは同じ体積の空気に含まれる化学物質の総量が違います。

特に石油生成品が。


化学物質過敏症の本質は「許容限界以上の化学物質が入ったとき、最後の引き金になる物質は微量でも拒絶反応を示す」だと思います。

つまり、最後の引き金となった物質ばかりを気にしても仕方がない。

殺虫剤や煙草、そして石油生成品など他の化学物質の摂取量を減らすしか対処法はないのです。


殺虫剤や煙草の有害性は明らかですが、石油生成品はいまだに擁護する人がいます。

石油は天然物質ですが、人体に有害です。

そもそも生物が生きる環境には存在しなかった物質なため、生物には石油を無害化する機能がほとんどありません。

そんな有害物からどうやって無害な製品が作れるのでしょうか?

「メーカーは安全を確認している」と言う人はいますが、それは製品が単独で使用される場合です。

実験室では他の物質による影響を避けるため、単独で毒性試験が行われます。

しかし製品が使われる実社会には、他の化学物質もある場合がほとんどです。

ひとつひとつの製品が単独では安全でも、複数を同時に吸引した場合はどうなるのでしょうか?

人類の歴史で、現在ほど石油生成品が生活空間にある時代はありませんでした。

都会の空気環境を完全に把握など、できようはずがありません。

そんなに自社製品が安全なら、他の物質と一緒に「大量に」使用して実際に生活すればいい。

大量の化学物質に暴露し続けて健康に暮らす自信があるなら、やってみせるべきだ。

その中で何年も生活してみて健康であり続けて、初めて「安全だ」と言えるはず。

他の物質との複合汚染を考慮にしない安全宣言など、原発の安全神話と同等です。


「口にした時は病院に行きましょう」という製品の揮発物を、思い切り吸い込めますか?

コスト的に、製品から有害物質を完全に除去などできるはずがありません。

化学の知識があるなら「純粋な物質」を作るのがどれだけ大変か知っているものです。

成分表に載らない有害物質が「不純物」として製品には含まれていますよね?


今の生活を続けてると、日本人は僻地に住んでいる人を除けば誰もが化学物質過敏症となってもおかしくありません。

花粉症のように国民病となったとき、メーカーは責任を負えますか?

負えるはずがありません。

シックハウスが騒がれたときも「ホルムアルデヒド」など小数の物質に矮小化してごまかしました。

具体的な製品名を避け、一般人が知らない物質名で問題が大事になるのを避けたのです。

ですがシックハウスの情報を見れば「生活用品」が要因のひとつに必ずあります。

化粧品やスプレー、家電などがシックハウスの原因としてあがっているんですよ。

化学物質過敏症ならより激しく反応するのは当然のことじゃないですか。


化学物質過敏症は公害病です。

汚染源は現代人ひとりひとりです。

化学メーカーだけの責任ではありません。

使用した消費者全員にも責任あります。

これ以上の被害を広めないためには、個々人が有害物質の使用を減らすほか道はないのです。

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