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2013年2月の2件の投稿

化学物質過敏症の対処法

化学物質過敏症に対して、現代医学で対応できることは極めて限られています。

原因が多種多様な有毒物なので、効果的な解毒薬がないのです。

総体として「環境汚染による公害」と見なせば、自ずと対処法も決まると思います。

以下は僕が実施していることです。


まずは原因物質の摂取を減らすこと。

殺虫剤や農薬、煙草、そして石油生成品が主な原因となりますから、生活空間からできる限り排除します。

空気清浄機や活性炭入りマスクなどを活用して、可能な限り体内への侵入を減らします。

一番お金をかけるべきはここです。

入り口を制限することで全てが好転します。

我が家では機械換気を行い、NOX用フィルターで有害物質を除去しています。オゾンなどで分解する方法もありますが、処理能力はいまいち。吸着させてこまめなフィルター交換が大量処理に適しているのです。

(NOX自体は化学物質過敏症の直接原因とは考えられませんが、そのレベルのフィルターでないと原因物質が除去できないのです)


続いて原因物質の解毒です。

体内で解毒を行うのは肝臓です。ですから肝機能の向上が必須です。

僕は内科医に酵素であるグルタチオンを処方してもらっています。タチオンという薬で、昔からあるので薬科が安く、費用対効果は高いです。

ビタミンCも効果はありますが、サプリより食事で取ることをお勧めします。錠剤を作る基剤もまた肝臓に負担をかけるのです。

同じく肝臓に負担がかかるから、飲酒は月に一回程度にしています。

飲酒はしない方がいいのは分かっていますが、ストレス発散のためにやめられません。


最後は原因物質の排出です。

水分を多く摂り、汗をかくのが一番です。

運動して新陳代謝を活発にしましょう。

室内で無理のない運動、簡単なヨガやストレッチが最初はよいでしょう。

屋外ならウォーキングが一番ですが、町中だと汚染物質を吸ってしまうので河川敷とか広い場所がいいでしょう。

登山だと他の登山客の制汗剤とかが結構きついので、有名な山は避けるべきです。登山道だけでなく、行き帰りの電車内も空気が汚染されるので登山シーズンは避けましょう。


化学物質過敏症への対応はこのくらいです。

摂取を減らし、解毒と排出を促す。

不特定多数の有毒物が対象だと、これくらいしかないのです。


それと大事なことは、化学物質過敏症によって引き起こされる体調不良への対処療法です。

僕は中枢神経と自律神経とがやられています。

中枢神経はどうにもならないので、自律神経の治療だけをやっています。

病気で自律神経がやられているのではなく、有害物質によって乱れているだけなので、それを整えるべく漢方薬をもらっています。

西洋薬だとそれ自体が汚染源になることもあるので、漢方薬を使っています。

ツムラの顆粒ですと生薬に比べて遥かに安いので経済的に助かります。

一部には体調不良への対処療法をもって「化学物質過敏症治療」と称する向きもありますが、それは間違いです。

体内の有毒物濃度を減らさない限り、体調不良の根本治療などできるはずがありません。

特に代替療法と言われる行為は、費用ほどの効果はないと断言します。

そんなお金があるならマスクや空気清浄機にかけましょう。


僕はこうした生活を4年続けてかなり改善してきました。

さすがにここしばらく中国からの汚染物質で体調を崩しましたが、それまではほとんど症状が出ずに生活できておりました。

最悪なときは文字を脳が認識できなくなりましたが、今では煙草や柔軟剤が漂って来ない限り、自分が化学物質過敏症だということを忘れるレベルです。

諦めないで「有毒物の摂取を減らし、解毒と排出を促す」という基本を続けてください。

お陰様で僕は出口が見えてきました。

化学物質過敏症に関する誤解

化学物質過敏症は「ごく僅かな化学物質で起こる体調不良」との認識が一般です。

でも重症者ならともかく、僕のような軽症者は「ごく僅か」なら耐えられます。

でも「ごく僅かで体調不良になる」と思っている患者が大半だと思います。

僕も前は同じ誤解をしていました。

化学物質過敏症は「特定の物質により引き起こされる症状」ではなく「不特定多数の物質が全体の許容限界を超したことにより引き起こされる症状」なのです。


順を追って説明します。

僕はトイレの芳香剤で呼吸困難になります。

ところが、同じ製品でも置かれた環境によってはなんの症状も起こさないことがあるのです。

それは山奥の温泉宿のトイレでした。

都内では耐えられない芳香剤が置いてあり、臭いを嗅いだにも関わらず、体が拒絶反応を起こしませんでした。

心因性や嗅覚過敏ではこの現象は説明できません。

芳香剤から発する化学物質の種類も量も同じなのに、何が違うのでしょうか?

それは他の化学物質の総量です。

都内、それも都心部と山奥とでは同じ体積の空気に含まれる化学物質の総量が違います。

特に石油生成品が。


化学物質過敏症の本質は「許容限界以上の化学物質が入ったとき、最後の引き金になる物質は微量でも拒絶反応を示す」だと思います。

つまり、最後の引き金となった物質ばかりを気にしても仕方がない。

殺虫剤や煙草、そして石油生成品など他の化学物質の摂取量を減らすしか対処法はないのです。


殺虫剤や煙草の有害性は明らかですが、石油生成品はいまだに擁護する人がいます。

石油は天然物質ですが、人体に有害です。

そもそも生物が生きる環境には存在しなかった物質なため、生物には石油を無害化する機能がほとんどありません。

そんな有害物からどうやって無害な製品が作れるのでしょうか?

「メーカーは安全を確認している」と言う人はいますが、それは製品が単独で使用される場合です。

実験室では他の物質による影響を避けるため、単独で毒性試験が行われます。

しかし製品が使われる実社会には、他の化学物質もある場合がほとんどです。

ひとつひとつの製品が単独では安全でも、複数を同時に吸引した場合はどうなるのでしょうか?

人類の歴史で、現在ほど石油生成品が生活空間にある時代はありませんでした。

都会の空気環境を完全に把握など、できようはずがありません。

そんなに自社製品が安全なら、他の物質と一緒に「大量に」使用して実際に生活すればいい。

大量の化学物質に暴露し続けて健康に暮らす自信があるなら、やってみせるべきだ。

その中で何年も生活してみて健康であり続けて、初めて「安全だ」と言えるはず。

他の物質との複合汚染を考慮にしない安全宣言など、原発の安全神話と同等です。


「口にした時は病院に行きましょう」という製品の揮発物を、思い切り吸い込めますか?

コスト的に、製品から有害物質を完全に除去などできるはずがありません。

化学の知識があるなら「純粋な物質」を作るのがどれだけ大変か知っているものです。

成分表に載らない有害物質が「不純物」として製品には含まれていますよね?


今の生活を続けてると、日本人は僻地に住んでいる人を除けば誰もが化学物質過敏症となってもおかしくありません。

花粉症のように国民病となったとき、メーカーは責任を負えますか?

負えるはずがありません。

シックハウスが騒がれたときも「ホルムアルデヒド」など小数の物質に矮小化してごまかしました。

具体的な製品名を避け、一般人が知らない物質名で問題が大事になるのを避けたのです。

ですがシックハウスの情報を見れば「生活用品」が要因のひとつに必ずあります。

化粧品やスプレー、家電などがシックハウスの原因としてあがっているんですよ。

化学物質過敏症ならより激しく反応するのは当然のことじゃないですか。


化学物質過敏症は公害病です。

汚染源は現代人ひとりひとりです。

化学メーカーだけの責任ではありません。

使用した消費者全員にも責任あります。

これ以上の被害を広めないためには、個々人が有害物質の使用を減らすほか道はないのです。

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